※2026年8月23日時点の情報です。
トヨタファイナンスが、TOYOTA Walletから申し込める1年満期のセキュリティトークン社債「TOYOTA Wallet つむぐボンド」を募集しています。
証券会社に回さず自社で募集して調達しているのは面白いなと思ったのでまとめます。
最低10万円を購入し、TOYOTA Wallet残高4,000円分をすべて取れば
利息の税引後を含めて約5,370円
実質年率は約5.37%
ただし、最大条件には対象クレジットカードが必要。
10万円を1年間動かせなくして増えるのは約5,370円なので、私はやりません。

何が面白いのか
一番目新しいのは、トヨタが社債を「証券会社の商品」ではなく「自社アプリの商品」として個人へ直接販売する点。
2025年の第1弾は証券会社経由でしたが、今回はトヨタファイナンスが自己募集します。
証券口座を作らず、TOYOTA Walletから申し込めるのはトヨタグループ初です。
本質はブロックチェーンより、こちらです。
- 証券会社を通さず、トヨタが投資家と直接つながる
- 募集から保有者への案内、特典付与までTOYOTA Walletに集約
- 社債購入者をWallet、カード、自動車購入、イベントへ誘導できる
- 投資家側も証券口座なしで10万円から参加できる
社債を使った顧客獲得・囲い込みの実証実験に近いように思えます。
逆に、金融商品自体はそこまで新しくありません。
セキュリティトークン社債は既に存在しますし、この社債も基本は1年物の無担保社債。
トークンだから自由に売買できるわけでもなく、原則として中途売却できません。
TOYOTA Walletつむぐボンドの条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行元 | トヨタファイナンス |
| 期間 | 1年 |
| 利率 | 年1.720%・税引前 |
| 申込金額 | 10万円~9,990万円 10万円単位 |
| 申込期限 | 2026年9月2日17時 |
| 当選発表 | 2026年9月9日 |
| 引落日 | 2026年10月6日 |
| 払込日 | 2026年10月27日 |
| 利払・償還日 | 2027年10月27日 |
| 格付 | AAA・JCR |
| 途中売却 | 原則不可 |
募集額は10億円で、申込状況によっては抽選になります。
証券口座は不要ですが、TOYOTA Walletと投資家情報の登録が必要です。
10万円なら最大実質年率5.37%
| 10万円購入時 | 受取額 |
|---|---|
| 税引前利息 | 1,720円 |
| 税引後利息 | 約1,370円 |
| TOYOTA Wallet残高 | 最大4,000円分 |
| 合計 | 約5,370円相当 |
利息には20.315%の税金がかかるため、手取りは約1,370円です。
最大4,000円分の特典を額面どおり使えば、合計は約5,370円相当。1
0万円に対して実質年率約5.37%になります。
最大4,000円分の条件
| 設定 | 特典 |
|---|---|
| QUICPayをApple PayまたはGoogle Payに設定 | 500円分 |
| iD / Mastercardに銀行口座を設定 | 1,000円分 |
| QUICPayに対象クレジットカードを設定 | 2,500円分 |
| 合計 | 最大4,000円分 |
2,500円分の対象になるのは、トヨタファイナンスが発行する個人向けクレジットカードです。
対象カードを持っていない場合、ほかの2条件だけなら特典は最大1,500円分。
税引後利息と合わせて約2,870円相当なので、実質年率は約2.87%まで下がります。
特典の詳細条件と申込方法は、当選発表後にアプリまたはメールで案内されます。
既存設定の扱いを含め、現時点で公表されていない条件があります。
私はやらない
対象カードをすでに持ち、1年間使わない10万円がある人にはおもしろい使い道だと思います。
ただ、社債は満期前に原則売却できません。
10万円を1年間拘束し、決済サービスを3つ設定して増えるのは最大約5,370円相当です。
TOYOTA Wallet残高は現金へ払い戻せず、QUICPayなどで使い切る必要があります。
利率と格付は悪くありませんが、手元資金の自由度を下げてまで取りに行く金額ではありません。
4000円分は現金ですらないです。
富士スピードウェイ観戦チケットや試乗体験などの当たったらうれしい抽選特典もありますが、当選確率が分からないのと、抽選というものを私はあまり信用していません。

