ポイント還元やキャッシュレス決済を使っていると、つい「還元率が高い方がお得」と考えがちです。
たしかに、同じ価格なら還元率が高い決済を使った方がお得です。
しかし、店によって売値が違う場合は話が変わります。
たとえば、5%還元の店でも、現金の店より商品価格が10%高ければ普通に負けます。
買い物で大事なのは次の順番です。
- 売値を見る
- 還元率を見る
- 価格差が還元率以内なら高還元決済も候補
- 価格差が還元率を超えるなら安い店を優先
つまり、ポイント還元は大事ですが、売値の安さには勝てません。
基本の計算式
実質負担額は、次の式で考えます。
商品価格 × (1 - 還元率) = 実質負担額
たとえば、1,000円の商品を5%還元で買う場合は、
1,000円 × 0.95 = 950円
950円で買えたように考えます。
ただし、別の店で同じ商品が現金限定900円なら
5%還元の実質950円よりも900円の店で買った方が得です。
現金1,000円の商品と比べる場合
現金限定で1,000円の商品があるとします。
別の店で還元ありの場合、いくらまでなら高還元決済の店が得になるのかを表にするとこうです。
| 還元率 | 高還元決済の店がここまで高くても勝ち |
|---|---|
| 1.0% | 1,010円まで |
| 2.0% | 1,020円まで |
| 3.0% | 1,030円まで |
| 3.5% | 1,036円まで |
| 4.0% | 1,041円まで |
| 5.0% | 1,052円まで |
| 10.0% | 1,111円まで |
たとえば、現金で1,000円の商品がある場合。
別の店で1,052円、5%還元なら、
1,052円 × 0.95 = 999.4円
なので、5%還元の店の方がわずかに得です。
しかし、1,053円になると、
1,053円 × 0.95 = 1,000.35円
となるので、現金1,000円の店に負けます。
ざっくり覚えるなら
普段の生活で、上記の計算はめっちゃめんどくさいのでザックリ計算します。
| 価格差 | 判断 |
|---|---|
| 1〜2%以内 | 高還元決済を優先してもよい |
| 3%前後 | 還元率と比べて判断 |
| 5%以上 | 安い店を優先しやすい |
| 10%以上 | 還元率より売値を優先 |
価格差 ≒ 還元率
で考えてOKです。
3.5%還元なら、価格差3%くらいまでなら還元される方を使う価値があります。
しかし、価格差が5%以上あるなら、安い店で買った方が得になりやすいです。
トライアルやコスモスが強い理由
私の周りで比較しやすいので、トライアルとコスモスで比較します。
この二つの店は、還元率だけで見たらかなり低いです。
トライアルのSuPayは、真っ当に使って1.0%還元です。
コスモスは現金のみ。
では、例を出していきます
楽天Pay対応店で3.5%相当だとします。
還元率だけなら楽天Pay対応店の方が強いです。
しかし、トライアルの売値が1%以上安ければ、還元率差をひっくり返せます。
他店で1,000円・楽天Pay3.5%還元の商品がある場合。
1,000円 × 0.965 = 965円
実質965円です。
一方、トライアルで同じ商品が950円なら、たとえ還元率が低くてもトライアルの方が得です。
低価格の店は、還元率ではなく売値で勝つ店です。
低単価の商品は数円差が大きい
牛乳、卵、パン、豆腐、納豆、ヨーグルトのような低単価商品は、数円差でも影響が大きいです。
200円の商品で10円差がある場合、
10円 ÷ 200円 = 5%
10円差は約5%の価格差です。
2.5%還元や3.5%還元は、10円差で簡単に吹き飛びます。
200円前後の商品なら、目安はこうです。
| 価格差 | 判断 |
|---|---|
| 5円差 | 還元率と比べて考える |
| 10円差 | 安い方がかなり有利 |
| 同価格 | 還元率が高い方 |
| 味や品質が違う | 好きな方を優先 |
パンのように味・食感・満足感が違うものは、10円安くても好みに合わないなら無理に安い方を選ばなくていいです。
なんなら、低価格帯は面倒くさかったらこんな計算しなくてよいです。
節約は大事ですが、メンタルを削りすぎると続きません。
コンビニは?
日用品などは、ほぼ例外なく高いことが多いですが、コンビニでしか買えないものがあります。
そうです「野菜スティック」です。
大事なのは、節約が目的ならコンビニを使わないことです。
野菜スティックの前では節約は無力なのです。
めんどくさくないのは、ある程度固定すること
この店が安い、あの店では還元がある。
これをするのは非常にめんどくさいので、日常生活圏内で役割を固定することです。
- 日用品はトライアルなどのスーパーで
- ダイソーやセリアは楽天Payで
- コンビニは野菜スティックを買う場所
と言った風にもう固定しちゃいます。還元率?なにそれおいしいの?状態です。
固定する前にザックリ計算して「安そうだな」と考えたらもうそれでいいと思います。
さらに安くしたい場合は
ふとした時に、あれ?こっちのほうが安くね?となりますので。
例外がある 楽天お買い物マラソン・スーパーSALEだ
買い方によっては還元率15%を超えるキャンペーンはたまに変な挙動をします。
たとえば、6店舗で買い物済みの状態から、7店舗目を追加すると、買い回り倍率が1%分上がります。
このとき重要なのは、7店舗目で買った商品だけでなく、すでに買っている分にも+1%が乗ることです。
例を出します
800円の商品と1,000円の商品で迷う場合
たとえば、すでに6店舗・合計30,000円買っているとします。
この状態で、次の2つで迷っている場合。
| 買い方 | 価格 | 店舗数 |
|---|---|---|
| すでに買った店で800円の商品を買う | 800円 | 店舗数は増えない |
| 別の店で1,000円の商品を買う | 1000円 | 7店舗目になる |
一見すると、800円の商品を買う方が200円安いですが、罠です。
別の店で1,000円の商品を買うと、買い回りが1店舗増えます。
今までの合計にも1%上乗せで約300円相当の価値があります。
さらに、7店舗目の1,000円分にも1%が乗るので、
31,000円 × 1% = 約310円相当となります。
注意
この還元率を目的に、買うものを増やすのは本末転倒です。
そもそも買わなければ支出は存在しません、必要なものだけ買いましょう。
あと、ポイント上限もあります。バカスカ買わないようにしましょう。
まとめ
低価格帯では5%の価格さなんてざらです。
判断を減らすために、ある程度決まった店・決済方法を決めちゃいましょう。
そして、不要なものは買わないことですね。
今回は食料や日用品をベースに考えましたが、高価格帯の物も同じ考え方が通用します。お財布と相談です。

